永井真理子インタビュー「やらなければいけないと思ったのは、新しい曲を作るということ」
だって最初の頃なんて1年に2枚アルバムを出してましたからね。完全に自分のキャパシティをオーバーしていました。今は、自分が感じたことや感じたいこと、ステージの上から見えたお客さんの表情とかファンの人たちとの思い出、そういうものを中心に詞を書いていこうっていうふうに、ようやく心に余裕ができてきました。SNSで皆さんと繋がれることで、より一層そうした方向に向かいやすくなっていく流というのもあると思います。
――それは「思い出」と言いながら、「今」を歌っているということですよね。
そうですそうです。
――そう考えると、「23才」のなかで〈今は何を探せばいいのかさっぱりわからない〉と綴っていたのが懐かしいですね(笑)。
ほんとですね(笑)。
今はもうやりたいことがたくさんあって、それをひとつずつきちんとやれているっていう実感がありますね。復帰以降、心が強くなってる。誰に何を言われても自分が崩れることはないんだっていう自信があります。それもこれも、若い頃のがむしゃらな時期やオーストラリアで活動を離れていた時期、すべてを通過してきたからなんだと思います。
自分の居場所を照らしてもらって“ここ”にたどり着いたんだなっていうことに気づいた
――2022年にKT Zepp Yokohamaで「Re★Birth of 1992」