あの名曲はこうして生まれ、進化した! 巨匠アラン・メンケンが語る『アラジン』
「監督のガイ・リッチーから楽曲にエッジを効かせ、現代的なものにアップデートしたいとリクエストがありました。私はいつも自分のことを“建築家”だと思っています。私が家をデザインして図面を描きます。そこには様々な装飾が施されて、家具が持ち込まれる。そして、そこで暮らすのは私ではない」
時が経ち、装飾が変わっても、家具が入れ替えられても、そこで暮らす住人が変化しても、メンケンの建築(メロディ)は変化することはない。「そうですね(笑)。ですから私は自分の仕事に誇りを持っています。時々、自分でYoutubeで自分の楽曲名を検索してみることがあるのですが、私の書いた曲がこんな風に演奏されているのか! と驚かされるんですよ(笑)。
私は新しい曲を作り出すことも好きですが、自分が作った曲に新しい角度でアプローチすることにも大きな満足を感じているのです。楽曲はまるで子供のようなものですね。いつしか成長して巣立っていき、自身の人生を持つようになるわけです」
ちなみに今日から公開になる映画『アラジン』そのものも、オリジナルの魅力を残しつつ、現代の観客の心に響くようアップデートされている。「主人公のアラジンにストリートっぽいカッコよさがあるし、ジャスミンが典型的なディズニー・プリンセスではなく立体的な若い女性として描かれています。そこがこの映画の大きなポイントですね」
『アラジン』
公開中
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