
撮影:川野結李歌
2022年に本土復帰50年を迎えた沖縄。ひとつの節目を越えた現在も、世界最大規模の米軍基地を抱えることからくるさまざまな問題は続いている。そんな背景をベースに、ドラマ『アンナチュラル』などで知られる脚本家・野木亜紀子が、東京から来た雑誌ライターと沖縄で育ったブラックミックスの女性が性的暴行事件の真相を追う姿を描いたドラマ『連続ドラマW フェンス』がWOWOWで放送・配信中だ。
総勢50人を超える沖縄出身キャストが集められた本作の中で、米軍基地従業員の仲本颯太を演じたのが、グローバルボーイズグループ・JO1でリーダーを務める與那城奨。颯太は、米兵から受けた性的暴行の被害を訴えるブラックミックスの女性・桜の元恋人で、物語の行方にもカギを握る重要な役柄だ。もちろん沖縄出身でもある與那城は、自らのルーツにもつながる本作にどのように臨んだのか。たっぷり語ってもらった。
自分が出演することで沖縄の問題を
伝えられるのではないか
――ドラマ『フェンス』は沖縄の社会問題に切り込んだディープな作品でしたが、最初に脚本を読んだときの感想を教えてください。
與那城僕は沖縄出身なので、このドラマに出てくるさまざまな問題を知っているんです。