2022年3月23日 12:00
シドが表現する愛の物語「一度足を止めて違うことをやってみたからできたアルバム」
曲順もその段階では決まってませんでしたけど、『海辺』に関しては、この曲が最後でどうかな、というのを僕から提案したり、という感じで、徐々に形にしていきました。
――マオさんのコンセプトを元に、全員で肉付けされていったんですね。シドは結成当時、「哀愁歌謡」というジャンルで注目されて、今「令和歌謡」というジャンルを生み出されましたが、今回また新しいシドを表現されるにあたって意識されたことは何でしょうか。
マオそうですね、遡ると、ファーストアルバムの『憐哀-レンアイ-』を作ってから、そのイメージが強いまま『星の都』『play』とアルバムを作りました。そのあともカップリングで『憐哀-レンアイ-』っぽい感じのものをやってみない?といった感じで、「哀愁歌謡」というジャンルの曲をちょくちょくやってきたんです。それでやっぱりその曲が人気になって、ライブでも定番の曲になって…ということを繰り返してきました。そうしていくうちに、いい意味でなんですけど、『憐哀-レンアイ-』の延長線上にある曲たちはそろい切っちゃったなという感じが自分たち的にしていて。そこですごく大げさに言うとそういうジャンルを一度封印して。