2023年11月2日 08:00
深川麻衣・井浦 新と考える“今”を生きる方法「最後に自分に勝った!と思って人生を終われたら」
(撮影:映美)
11月3日(金・祝) に映画『人生に詰んだ元アイドルは、赤の他人のおっさんと住む選択をした』が公開となる。元SDN48で作家の大木亜希子の原作を実写映画化。
仕事ナシ、男ナシ、残高10万円の元アイドル安希子(深川麻衣)は友人の勧めで都内の一軒家で独り暮らしをする56歳のサラリーマン・ササポン(井浦 新)と同居することに。恋人でもない、家族でもない同居生活とは?
写真の撮影中も和やかに言葉を交わす深川と井浦の空気感は、とても柔らか。ちょっとした会話に互いへの信頼が感じられる2人に話を聞いた。
タイトルとストーリーのギャップも魅力
――脚本を読まれての印象はいかがでしたか?
深川麻衣(以下、深川)キャッチーなタイトルだな、と思ったんですけど、コメディなのかな、と読み始めたら、ギャップに驚きました。ドロドロした感情や、普段はあまり人に見せないようなところまで赤裸々に書かれていて。安希子のがむしゃらさにグッと来て、この役をできることがとても嬉しかったですね。あまり今までやったことがないような役柄でしたし。
井浦 新(以下、井浦)いつも、台本をいただいて最初は文字として認識しているイメージなんですけど、大木さんご自身の物語であることを踏まえて読み始めたので、言葉が力強かったですし、どんなに優しい言葉でも嘘がないというか。