【くるりインタビュー】もしかしたら皆さんが感じられる“くるりっぽさ”の部分が詰まってる作品になっているかもしれない
だから「宝探し」なんかとは違いますよね。この6曲の中では異色かもでもしれません。
――佐藤さんはいかがですか?
佐藤昔から夏の曲多いなって思いました。気怠い感じというか、蒸されてるというか。それが自分の中ではくるりっぽい感じだったりするんですけど、でも「真夏日」はね、もうちょっと凛としてるというか。それが何なのかっていうのはちょっとわからないんですけど。
岸田たぶん、書いたのが冬だったような気がします。だからガリガリ君感がない(笑)。
リアルタイムに夏を体感しながら書いている曲というよりは、夏を思い出したりとか想像したりとか、そういう感じです。追憶的な、というか。
――確かに、時間軸はぼやっとしてますよね。
岸田はい。パラレルだったりしますし。
――〈直通電車はピカピカの新車になって〉からのパラグラフは視点そのものもあやふやになるような印象があります。岸田ああ、そうですね。たまたま烏丸線の新車出るなぁみたいなことを考えて書いたのかもしれません。
めちゃくちゃローカルすぎるわ(笑)。
――この『愛の太陽 EP』、総じてくるりにとってどのような作品になったと思いますか?
岸田最近書いた、ないしは作り上げたリリカルな曲が集まった1枚、という感じでしょうか。