【くるりインタビュー】もしかしたら皆さんが感じられる“くるりっぽさ”の部分が詰まってる作品になっているかもしれない
町長さんがやろうとしている江北町の住みやすさとか居心地のよさとか、そういうのをとても感じられたというか、だから「宝探し」っていうモチーフがしっくりきたんですよね。
――ポップソングの役割があるとしたら、この曲が体現しているものから感じられることというのは確実にありますね。
岸田やっぱりギフトやと思うんですよね。くるりのコピバンやってくれてる方が町長で、その人に「町の曲を作ってください」って言われたら、真面目に考えたらすごいプレッシャーになっちゃうんで、愛には愛で返そう、みたいな気持ちを大事にしました。
M-6「真夏日」
気怠い感じというか、蒸されてるというか。それが自分の中ではくるりっぽい感じだったりするんですけど、でも「真夏日」はね、もうちょっと凛としてる(佐藤)
――ラストが「真夏日」です。長尺の曲で、バンドアンサンブルをダイレクトに感じられる曲ですね。これは今のバンドがあるからこそ仕上げることができた曲と言えるのでしょうか?
岸田バンドサウンドというと語弊がありますけど、ライブバンドの演奏っていう意味ではそうですね。
ただ曲が、このEPに入っている他の曲と比べたら、ちょっと私小説的な部分というのかな、リリックがよりリリックっぽいっていうんですかね、スローガンっぽいのと違う気がしますね。