2022年8月24日 07:00
阿部寛×内田英治が語る若手世代とのコミュニケーション術「環境や時代の変化は考え方ひとつでどうにでもなる」
内田僕は、最初阿部さんは絶対出てくれないだろうなと思っていました(笑)。
阿部何でですか(笑)。
内田いつかお仕事してみたいとは思っていましたけど、大きな舞台で活躍されている方なので現実味がなかったんですよ。だから、最初にやっていただけると聞いたときは嘘だと思いました(笑)。
阿部僕はうれしかったですよ、『ミッドナイトスワン』の内田監督だって。ぜひお仕事をご一緒してみたいと思っていましたし。
内田最初にお会いしたのが(製作幹事・配給の)GAGAの会議室で。そこに阿部さんが現れて、ようやく本当に出てくれるんだって現実感が湧いてきました。
阿部これ、監督にいつも言われるんですよ。阿部さんが出るとは思わなかったって。
内田大作のイメージが強いんでしょうね。言われてみると、結構チャレンジングな海外作品に出てたりするんですけど。こうやってお付き合いしてみて、チャレンジングスピリットが旺盛な方なんだなってわかりました。
――実際、阿部さんは楽器未経験。別のインタビューで「通常だったら断っている役」とおっしゃっているのを読みました。そこを引き受けられたのはどうしてだったんでしょう。
阿部ドラムという楽器には毛嫌いに近い苦手意識があった。