田中圭が元気をくれる理由「“ポジティブ人造人間”になろうと決めたんです」
丸子が素直なリアクションをとれるような荒川でいたい、と考えていました」
田中にとっては、ひとまわり以上年の離れた後輩となる。その後輩が、主演として作品に向き合うさまは感慨深くもあり、同時に頼もしくもあった。
「監督が一発OKをあまり出さないタイプの方なので、主演の文哉くんは何度もテイクを重ねていると思うんです。それなのに文哉くんはまったく心が折れていなかった。何ならテイクを重ねるたびに『次はこうしよう』と楽しんでいました。僕だったら絶対『え〜!』と弱音を吐いていたと思います(笑)」
そうわざと自分を落としながら、後輩にまっすぐなリスペクトを贈る。
「正直、これだけ人気者になったら、もう少し生意気になっていてほしかったのですが(笑)。文哉くんはお芝居に対して一生懸命でピュアなままでした。
その姿を見てうれしかったし、これから先さらにとんでもない俳優になるのではないかと可能性を感じました」
ポジティブの秘訣は、“ポジティブモンスター”を周りに置くこと
丸子にとって荒川は面倒くさいところはあるけれど、良き先輩だ。田中圭もまたいわゆる“兄貴力”の強い人と言えるだろう。気さくで親しみやすく、面倒見が良い。