田中圭が元気をくれる理由「“ポジティブ人造人間”になろうと決めたんです」
と謙遜するが、一緒に働く人たちにできる限り気持ちよく仕事をしてもらいたい、という彼なりの気配りであることが感じられる。
ただ、そんなパブリックイメージを覆すように、田中圭は自らのことをこう分析しはじめた。
「こういう自分の性格も強制的にしていったというか。自分から“ポジティブ人造人間”になろうと決めてつくり上げていったところはあると思います」
それは、意外な告白だった。だって、テレビで見る田中圭はいつも目元を綻ばせ、冗談を言っては人を笑わせる太陽みたいな人だったから。
「生きていればネガティブになることもやっぱりあります。それこそ妬み嫉み的なマイナスなものに自分も引っ張られることもありました。それで、すごく後悔をしたり。
そういう経験をいっぱいしてきて、ふと気がついたんです。ある一つの物事に対し、10人いれば10通りの見方が生まれるのは当たり前のこと。じゃあその中で誰が最強かと言ったら、ポジティブに捉えられる人が圧倒的に強いと。そこからポジティブな人に対する憧れで、自分も“ポジティブ人造人間”になろうとトレーニングを始めました」
卑屈さやこじらせといったネガティブ要素が魅力になるのは、若い頃だけ。