田中圭が元気をくれる理由「“ポジティブ人造人間”になろうと決めたんです」
その人柄を慕う後輩たちのエピソードを語りだすと枚挙にいとまがない。
「なんですかね。自分でもわからないです。ただ、基本的に年齢が上とか下はあんまり気にしないタイプではあります。年上の先輩に対しても普通に友人の感覚で接したり、関係性によってはあだ名で呼ぶこともあります。後輩に対しても、年下であることはわかっているけど、根っこの部分で尊敬できる人間としか付き合わないので、変に下に見るみたいなことはないです。人を年齢で見ていない、というのはあると思います。あれ?だったら後輩とご飯に行っても僕が毎回お金を出さなくてもいいかもしれないですね(笑)」
話が真面目な方向に行きそうになったら、そうやってオチをつけて茶化すところも、愛される所以だろう。
今回の荒川の役づくりからもわかる通り、田中圭は場の空気を読む力に長けている。
「仕事以外の場でもつい周りの状況を見ちゃいます。たとえば、大勢で食事をしているときも、端っこでつまらなさそうにしている人がいたら、ものすごく気になります。僕から話題を振って、会話に入ってもらった方がいいのかなとか、いろいろ考えてしまうんです」
天性の気遣い屋。冒頭で紹介した明るい挨拶も、本人は「ただの癖です」