2022年8月8日 18:00
角野隼斗が愛する「ピアノ協奏曲」と「ゲーム」への思い『BBC Proms JAPAN』インタビュー
音楽的にも面白いなあと思うのは、例えばファミコンのBGMは同時発音数が3音までらしいのですが、その強い制約の中であらゆるアイデアやクリエイティビティを炸裂させているので、仕組みを知ると本当に感動します。
――中学受験のあと、しばらく塾などには行っていなかったんですか?
角野中学受験がしんどかったのでしばらく塾には行きたくなくて、行き始めたのは高1からでした。それまでは、プレイステーションやニンテンドーDSをやったり、ゲームセンターに行ったり、とにかくゲームに熱中していました。遊ぶ場所といえば友達とゲームセンター、そしてサイゼリヤに行って少し何か食べて、またゲーセンに行って、カラオケに行って、そんな感じでしたね。
スタジオに行ってバンドで演奏もしていました。いちおう部活は軽音楽部だったんですが、学校に部室がないので、結局みんな外で練習するわけです。学校の中でバンドを組んで、他の学校で対バンしたりして。パートはドラムでした。
誰もが通るピアノの練習曲には距離があった
――中学生の頃は、ピアノのコンクールにはほとんど出ていなかったそうですが、ピアノは続けていたんですか?
角野開成では、音楽室に全員分の電子ピアノがずらっと並んでいて、全員ピアノを練習するんです。