くらし情報『宮本浩次、溢れる衝動で希望の歌を轟かす 有観客&配信で実現したバースデー公演『宮本浩次縦横無尽』レポート』

2021年6月14日 23:00

宮本浩次、溢れる衝動で希望の歌を轟かす 有観客&配信で実現したバースデー公演『宮本浩次縦横無尽』レポート

こうして数々のカヴァー曲をライブで聴くにつけ、やはり『ROMANCE』というアルバムは、「歌」というものの本質に向き合うものだったのだと思う。それは聴き手にとってはもちろん、制作した宮本自身にとっても。歌が引き連れてくる感情とは何なのか、歌が心を動かすとはどういうことなのか。この日のコンサートで、ひとつ新たな境地を見たような気がする。

宮本浩次、溢れる衝動で希望の歌を轟かす 有観客&配信で実現したバースデー公演『宮本浩次縦横無尽』レポート


だからこそ、カヴァー曲だけでなく宮本自身のソロ曲にもまた、この日は抑えようのない衝動を感じる場面が少なくなかった。「Do you remember?」のエネルギーの放出、魂の叫びは凄まじかった。自分の持てる歌への思いをすべてさらけ出すような歌。そして宮本のソロデビュー曲である「冬の花」は、この日、このセットリストの中で、その意義、本質を浮き彫りにしていた。
宮本がソロとして表現したかった音楽が、いま理想的な形でライブ披露され、見事に心を射抜いた。この日の宮本は、コンサートの合間に何度も何度もバンドメンバーの名前を紹介していた。このバンド編成でのコンサート、その実現に高揚していることがよくわかる。第一部のラストは「P.S.I love you」だった。《I love you》という一番シンプルで普遍的な言葉を歌にした楽曲は、歌とメロディという、日本の音楽の魅力の大元へと立ち返るような名曲である。

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