BUCK-TICK、無観客での初の生配信ライヴ「ABRACADABRA LIVE ON THE NET」開催
「Hello、みなさん元気? 楽しんでください、アブラカダーブラ」。短い櫻井のMCを挟んで、「SOPHIA DREAM」へ。サイケデリックなメロディと、櫻井と今井のツインボーカルが醸し出す独特の浮遊感。「月の沙漠」は、何よりバンドアンサンブルが美しい。「Villain」では、今井が奏でるオリエンタルなメロディと、ヘヴィなデジロックサウンドがゾクゾクさせる。その熱をクールダウンさせたのは「凍える Crystal CUBE ver.」。歌詞をなぞるように表現する櫻井の表情とパフォーマンス、そしてそれに寄り添うバンドサウンドが美しくて優しい。その後、照明の落ちたステージで今井のギターソロが空気を転換すると、昭和歌謡調の「舞夢マイム」へ。
そして昭和の空気はそのままに「ダンス天国」へ突入。さらに、ダンサブルになったシングル曲「獣たちの夜 YOW-ROW ver.」「堕天使 YOW-ROW ver.」を披露する。
アルバム『ABRACADABRA』は、音を繋ぎながらメンバー全員で曲順を決めたという作品だからか、こうしてアルバム通りの流れでライヴが構成されていてもストーリー性や緩急の具合がスムーズ。