BUCK-TICK、無観客での初の生配信ライヴ「ABRACADABRA LIVE ON THE NET」開催
「MOONLIGHT ESCAPE」、「ユリイカ」、「忘却」と続き、アンコールで再びメンバーが登場すると、今井がフロアの撮影を始める。その姿を追って撮影する樋口の様子も、いつものライヴと同じ風景だ。
『ABRACADABRA』の世界観でがっちり固めた本編に続くアンコールは、1996年にリリースしたアルバム『COSMOS』の収録曲「Living on the Net」のアコースティックバージョン。さらにスパニッシュな「Cuba Libre」からインダストリアルロックチューン「ICONOCLASM」、そして“人生は愛と死”と歌う「Memento mori」へ。オーディエンスからのレスポンスを求めるかのように、腕振りや大合唱が必須のナンバーを畳み掛ける。
ラストは、アッパーなロックチューンであり、レクイエムでもある「独壇場Beauty –R.I.P.–」で締めくくった。印象的だったのは、ステージを去る前にフロアに向けてピックを投げるメンバーの姿。オープニングSEの映像や、アンコールでの写真撮影もそうだったが、まるですぐそこにオーディエンスがいるかのような、“いつも通り”のメンバーの立ち居振る舞いが確認できた。