2022年1月31日 07:00
「こんな経験は多分もう後にも先にもないかも」4度目の出演 高畑充希と初舞台の平祐奈が語る舞台『奇跡の人』
ーー3年間いろいろな役や作品を経験されて、それらが生かされるのでしょうか。
高畑どうですかね。そうなるといいですね。『奇跡の人』はとても戯曲がいいので、読めば読むほど発見もあるでしょうし、またあの本に向き合うというのが、楽しみですね。新しい読み方が見つかるかもしれないです。
役も初舞台も未知の世界。いろいろ向き合っていけたら(平)
ーー平さんは『奇跡の人』をご覧になられたことはありますか?また、演じられるヘレンはどんな役どころだととらえていらっしゃいますか?
平まだ観たことはないんです。ヘレンについては、やはり三重苦という点が難しいなと思います。
自分は当たり前のように見えているし、聞こえているし、話ができる。朝、母がキッチンで包丁で何かを切る音や鳥の鳴き声などで目覚めるとき、これらが突然聞こえないというのは、どんな状況になるんだろうと考えます。家にいても、電気を消して、目をつぶって、何か物を触ると、やはり怖いという意識になっちゃう。なので、突然ヘレンのようになったら......生きているだけでもすごいと思います。本当に難しいし、役も初舞台も未知の世界。自分がそこにどんなふうに立ってるかも想像できないです。