くらし情報『藤田嗣治が旅によって得たインスピレーションを追う 展示「フジタ―色彩への旅」4月17日よりポーラ美術館で開催』

藤田嗣治が旅によって得たインスピレーションを追う 展示「フジタ―色彩への旅」4月17日よりポーラ美術館で開催

「フジタ ― 色彩への旅」


「乳白色の肌」の技法で知られる画家・藤田嗣治の作品を集めた展示「フジタ―色彩への旅」が4月17日(土)から9月5日(日)にかけて神奈川・箱根町のポーラ美術館で開催される。

世界的な画家になることを夢みて1913年、26歳で渡仏したレオナール・フジタ(藤田嗣治・1886-1968)は、旅先で目にした風景や人物、異国の歴史や風俗などに創作のインスピレーションを求めた。1920年代にパリ画壇の寵児となったフジタは、その後も旅によって新たなモティーフや群像表現のための構図と、色彩豊かな表現手法を開拓していく。

本展はフジタの旅とそれにともなう色彩の変遷に焦点をあて、フジタの生涯の旅路と画業の展開を改めて紹介するものだ。フジタといえば「パリ」や「乳白色の肌」、「猫」などのワードを連想するが、実は1930年頃から世界中を旅し、旅先をアトリエとして色彩豊かな作品を数多く描いている。とりわけ1930年代前半から中頃までの中南米や日本国内、中国への旅では、その土地の歴史や風俗、民具、建築などへの関心を高め、現地でのスケッチや旅先で撮影した写真、自ら収集した民俗資料などを画面に取り込むことによってオリジナリティに溢れる絵画を制作した。

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