これぞ永遠のラブロマンス! ミュージカル『ローマの休日』より土屋太鳳 & 加藤和樹 出演公演をレポート
今回の再演にあたり、初演の演出も手掛けた山田和也は脚本(堀越真)と楽曲(音楽:大島ミチル×作詞:斉藤由貴)を練り直し、セットや衣裳はほぼ一新したそうだが、下手に現代性を取り入れようとしなかったことが功を奏したのだろう。奇をてらわないオーセンティックな演出が、“古き佳き作品”を観ているような安心感と清涼感を与えてくれた。
ミュージカル『ローマの休日』より
舞台と客席の間にドーンと構えるオーケストラピットが音楽を奏で、舞台上にはローマの観光名所を模したセットが次々と登場し、その上で大勢の俳優が歌い踊る——。そんなオーセンティックな演出が実現したのは、ミュージカル界がコロナ禍を乗り越えつつある証でもある。大型作品が次々と中止に追い込まれた帝国劇場で、代わりに行われたコンサートやトークショーは、それはそれでコロナ禍ならではの貴重な公演。だがやはりこういうミュージカルを観ると、“帝劇が帰ってきた”感がより一層高まるのだった。
ミュージカル『ローマの休日』より
【出演者コメント】
<朝夏まなと>
舞台の幕が開くことがこんなに嬉しいことは初めてです!
2020年のローマの休日を楽しんでいただけるよう、気をつけながらも感謝を込めて務めます! とうぞお楽しみに!!
<土屋太鳳>
目覚めたら夢なんじゃないかって思うくらい、今も夢のようです。