高橋優インタビュー/主催フェス開催間近「一緒に楽しい時間にしようっていう意味がどんどん深くなっていっている」
――なるほど(笑)。
まあ、いろいろ言いましたが(笑)、一方で、締切を設定して待ってくれている人たちがいるっていうのは本当にありがたいと思っています。だって、さっきも話した路上時代、僕はここを長く経験しているので、それは誰も待っていないのに曲作りをしていた時代でしたから。もしかしたら路上で立ち止まってくれるかもしれないっていう薄い希望だけで曲作りしているのって、やめようと思えばいつでもやめられるじゃないですか。そこが自由でもあるんですけど……そうか、あの頃は締切に憧れてたんだなー(笑)。『サザエさん』に出てくる小説家の伊佐坂先生を見てさえ、いいなと思ってたくらいですからね(笑)。
――編集者を控え室で待たせて机に向かっている姿が(笑)。
そうそう(笑)。
だから矛盾するようですけど、締切があるということはありがたいと思っています。だからそこに対してもモチベーションがあるのも事実です。ただ、でもね――っていう(笑)。
毎日は、誰かの価値あるファインプレーで溢れている
――タイアップという条件に関しては、高橋さんのなかで創作の純粋性に矛盾はしないんですか?
そこは結構自由に感じているのかもしれないですね。