くらし情報『森麻季の祈り プッチーニ没後100年に寄せて』

森麻季の祈り プッチーニ没後100年に寄せて

ミヨーは、声楽だとあまり取り上げられない作曲家かもしれません。この歌曲はリリー・ポンスというコロラトゥーラ・ソプラノの方のために書かれた作品で、とても可愛い曲です。鳥や花の美しい自然への愛を歌った内容なのでリサイタルの趣旨にも合うと思います。私は若い頃からコンクールで歌ったりしていて、デビューCDにも収録させていただいています」

*編注:トゥールーズ・サン・セルナン大聖堂でのコンサート。山田が音楽監督を務める東京混声合唱団も出演する。

蝶々夫人に初挑戦

森麻季の祈り プッチーニ没後100年に寄せて

森麻季 ⒸKano Hayasaka
そして後半は没後100年のプッチーニをたっぷり聴かせる。《蝶々夫人》《つばめ》《妖精ヴィッリ》。じつは森は今年、オペラ《蝶々夫人》に初挑戦する。
6月29日、バーミンガム市交響楽団の2023/24シーズン最後の定期演奏会。5月1日付で同楽団の音楽監督に就任したばかりの山田和樹の指揮で、演奏会形式での全曲上演だ。軽やかなレッジェーロで、いわゆるコロラトゥーラ・ソプラノのレパートリーを中心に活躍してきた彼女にとって、リリコ・スピントのやや重めの声のキャラクターが求められる蝶々夫人は新境地と言える。

「蝶々夫人は、私が歌う役ではないだろうと思っていました。

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