2023年12月4日 08:00
Da-iCE・花村想太の夢の叶えかた「好きな人をつくれば夢が生まれる」
「ウォンカの、どこかあっけらかんとした雰囲気を表現するために、僕の地声のなかでもいちばん明るいトーンを意識しながらアフレコしました。それは、彼が悲しんでいるシーンでも同じです。なるべく、ティモシー・シャラメさんの声色に忠実に、かつ監督からのアドバイス通りに調整していく。難しいところもたくさんありましたが、これまでミュージカルの舞台で経験し、学んできたことを活かせたように思います」
2022年に上演したミュージカル『ジャージー・ボーイズ』では、主役・フランキー・ヴァリ(中川晃教とのWキャスト)の15歳〜60歳のあいだを演じきった。ウィリー・ウォンカは作中で年齢を重ねるわけではないけれど、物語が進むにつれ「現実のままならなさ」を知り、精神的に大人になっていく。「そんな、目には見えない力強さを表現できたんじゃないかと思います」と花村は自信を覗かせる。
「難しかったのは、セリフのスピードや間の取り方が、自分ではコントロールできないところ。実際に自分の身体で演じるミュージカルは、所作やセリフを自分の感性で補えます。
でも、アフレコは画面を見ながら、あらかじめ決まっている口の動きに声を合わせるのが大前提。