2021年6月16日 07:00
山田裕貴&眞栄田郷敦を突き動かす役者の情熱「魂が動くものをやっていきたい」
「たとえば人と話すときは目を見るのではなくて、口を見るとか。口の動きを見て、相手の言ってることを理解して『うんうん』と言ってから喋り出すとか。そういった仕草や挙動は、決して研究のためにお会いしたわけではないですけど、高橋さんとお話ししたことで気づく部分がありました。あとはこの映画に入る前に、聴覚障害のある方たちとお話しさせてもらう機会があったので、そこで『この行が発音しづらい』とか『舌の動きで音を発する』とか、そういう話をいろいろ聞いて、勉強させてもらいました」(山田)
一方、眞栄田郷敦演じる南川崇は将来を有望視される実力派ジャンパー。しかし、テストジャンパーという裏方の役回りを与えられ、屈折した想いを抱えている。
「南川は最初すごく嫌なやつに見えるんですけど、話が進むにつれて背景が徐々にわかってくる。だから、僕としては、まずはオリンピックの代表候補に選ばれるくらい、スキージャンプという競技に真剣に向き合って努力をしてきたバックボーンをしっかり自分の中に入れて。そこから、怪我を負ったというトラウマを乗せて、という順序で南川の気持ちをつくっていきました」(眞栄田)
糖質制限で臨んだスキージャンパーらしい体づくり
スキージャンプは、ビル35階相当の高さから時速90kmのスピードで飛び出す、技術と精神力が求められるスポーツ。