2022年9月5日 07:00
【インタビュー】ゆうたろう、舞台『桜文(さくらふみ)』は大きな転機になる作品
――今回の出演が決まった時のお気持ちを教えてください。
今までだと、「ゆうたろう」自身に近しい役をいただくことが多かったのですが、今回お話をいただいた時、ひとつの大きな転機になる作品だと思いました。久しぶりの舞台ということで大きなプレッシャーもありながら、難しい役柄ですが役者として一皮むける事が出来るのではないか、頑張りたいという気持ちが一番大きかったです。
――明治後期が舞台となっていることで、独特の言葉遣いも難しそうですよね。
役作りの前に江戸の話し方、当時の男女観に理解を深めることからのスタートでした。手紙しか自分の気持ちを伝える手段がなくて、だからこそ対面した時に大きな感情がぶつかり合うのだなと。今って本当に便利な時代に生きているのだな、と改めて感じましたし、恋愛も自由ではないということに最初は衝撃を受けました。当時の言葉遣いはもちろん、吉原が舞台ということで、遊郭とか廓とか今では聞き馴染みの無い言葉ばかりで、台本を読んでいて読み方も分からない言葉も多く、一から調べながら読み進めていきました。
花魁言葉もたくさん出てきて、僕が演じた霧野という人物は、花魁の世界を知らない人間ではあるのですが、演じる上で言葉は知っておいた方が良いなと思い勉強しました。