「中野にあなたの故郷が生まれます」ノックノックス『おぉーい。』ヤストミフルタ×藤谷みきインタビュー
ですね。声に質量があるとしたら、みっちりギュッと詰まっているタイプ。かつ多くの人に刺さる、まっすぐでピュアな声質をしています。今回、タイトルを『おぉーい。』と呼びかけの声にしたのも、彼女からインスピレーションをもらったからです。
──主人公「ぼく」を少年の設定にしたのはどうしてですか?
ヤストミ「うんち」って連呼しても違和感ないのは少年かな、って(笑)。あと僕の息子が大きくなって、いろいろ喋るようになったのが大きいかもしれません。とにかく反応がおもしろいんですよ。
それが物語を書き進める原動力になったところもあって。
小学生の男子って、同い年の女子より精神年齢が圧倒的に低くて弱い生き物ですよね(笑)。ちょっと突っついたらパーン!と弾けちゃう子もいて。劇効果を考えても主人公の「ぼく」は気弱なタイプの方が映えるから、今回は若菜さんに少年を演じてもらうことになりました。
──一方で、ヤストミさんのツイートによれば「だいごろう」は八代進一さんに当て書きなさった役だとか。
ヤストミ僕が八代さんのことを大好きすぎて、そうなりました(笑)。八代進一に合っている役を書いたのではなく、「こんなことを八代さんに言ってもらえたら」