くらし情報『「グールドという“人”の重みを伝えたい」熊本マリが恒例の“夜会”を10月に開催』

2022年9月1日 12:00

「グールドという“人”の重みを伝えたい」熊本マリが恒例の“夜会”を10月に開催

「コロナ禍や戦争など、今、不愉快なことは沢山あります。でも、やっぱり人間には希望と夢があると信じたいし、人生に対して正直でありたい。せめて、音楽を聴いている時だけは、嘘はなく、自分の想いに向き合って、透明な気持ちになってほしい。私は、そういう時間を創りたいんです」。

さらに、「音楽家には、重い責任がある」とも。「言葉がなくとも伝わる音楽に、国境はない。音に感動する気持ちは、人間は皆、持ち併せている。聴いて気持ちが優しくなったり、愛を感じたりしていれば、戦争なんて起きないはず。
でも今、大変な人たちが大勢いると思うと、信じられません。一日も早く、こういうことを終わらせるべきです。私たち音楽家は、安らかな気持ちや、愛を感じさせる力を持っている。それに、たとえ相手が1人でも、100人でも、1000人でも、同じ気持ちで変えてゆける。その意味で、音楽家は…特に、ひとりきりでもそれができるピアニストは、良い仕事だなと思いますよ」。

そして、「かつてアリシア・デ・ラローチャ(熊本自身も敬愛する、スペインの名ピアニスト)は、『演奏は、祈ること』と言いました。今の私には、その気持ちがよくわかる。私はこれからも、祈るような気持ちで弾いてゆきます」。

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