「発明したものを、実用化したい」上田誠が語る『あんなに優しかったゴーレム』再演
作品をよりメジャーにするにはどうすればいいか、という考え方を僕らはもう知っているし、それは知って“しまって”いるとも言える。だから今は、その「いいとこどり」ができたらいいなと思ってます。京都に一か月集まって稽古するのも贅沢な話ですが、京都にいることで自分たちの中のタイムスケールも変わってきますから。
――上田さんご自身も変化されましたか?
したと思いますよ。全然違うかも。脚本が書けなかったですからね、当時は。書き方がまだあまり分かっていなかったし。苦しみながら、みんなに助けてもらいながら、なんとかかんとか仕上げていました。
毎回そんなでしたから、いまはちょっと大人になりました(笑)。
――へえ!
『あんなに優しかったゴーレム』なんて開幕ギリギリまで書いていましたからね……。そういう意味でこれは一番やばい作品でした(笑)。それもあっての(?)今回のリメイクです!
取材・文:中川實穗撮影:源賀津己
<公演情報>
ヨーロッパ企画『あんなに優しかったゴーレム』2022年9月10日(土) 栗東芸術文化会館さきら 中ホールでの栗東プレビュー公演を皮切りに、京都、東京、新潟、さいたま、横浜、名古屋、大阪にて巡演
チケット情報はこちら:
http://w.pia.jp/t/europe-k/
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