日比谷野音ライブまであと数週間――。結成35周年を迎えるガールズパンクバンド・ロリータ18号の35年の変遷を辿る
その若さでバンドを始めることにした経緯は一体なんだったのでしょうか。
石坂マサヨ(以下、マサヨ)私は子供の頃からコマーシャルとか音楽が好きで。小学2年生くらいから本屋さんに行って『宝島』とか『広告批評』みたいな、今思えばカルチャーっぽい雑誌を立ち読みするような子供だったんです。親はそういうクリエイティブな仕事をしているわけでもないし、誰かに教え込まれたわけでもなく自発的にそういう雑誌を「面白そうだ」と見るような子供だったんです(笑)。そんな中で、戸川純さん、忌野清志郎さんが好きになり、後に本屋から「友&愛」っていうレンタルレコード屋さんに行く場所を移し、そこで『宝島』に出てくるようなインディーズのバンドのレコードとかも聴くようになりました。やがて中学生くらいになると、ケンヂ&ザ・トリップスの存在を知り「これは超絶ヤバいぞ」と一目惚れして。ケンヂさんの鋭角な感じというか、つり目で頭ツンツンしていて、ボーカルも曲も全部カッコ良くて。そのケンジさんからパンクロックを知り、そこからセックス・ピストルズを聴いて、もうすべてが決定しました(笑)。
――何歳くらいのことですか?
マサヨ15歳くらい。