中村獅童「僕に似ているところを見つけるとイラッとします(笑)」 「六月大歌舞伎」で小川陽喜、小川夏幹が初舞台
(撮影:興梠真帆)
歌舞伎座「六月大歌舞伎」で、中村獅童の長男小川陽喜が初代中村陽喜(はるき)として、次男小川夏幹が初代中村夏幹(なつき)として初舞台を踏む。そして獅童自身も「思いもよらなかった」と語る憧れの大役に挑むことに。本番を目前に控え、息子たちと過ごすうれしくも忙しい日々を熱く語ってくれた。
――ご挨拶回りでお忙しい時期でしょうか。
獅童もうね大変ですよ。1日に何十軒と回るので。(中村)時蔵さんご一家と一緒に6月の襲名メンバーでご挨拶に回っているのですが、夏幹は(尾上)菊五郎のにいさんにご挨拶した時、人間国宝で大先輩のにいさんの顔を見るなり、えーっと、とてもここでは言えないようなワードを口走ったんです(笑)。なぜそんなこと言ったかわからないんですが、にいさんは大笑いで、しょっぱなから冷や汗ものでした。
――陽喜さんはこの春から小学1年生で、新しい生活が始まりましたから余計にお忙しいでしょうね。
獅童陽喜のこと、皆さん「しっかりしてる」って言って下さるけどそうでもないんです。入学式のときも通学路を何度も予習したのに、ずっと他の事を考えているのか、すぐ逆方向に歩いていっちゃう(笑)。