花江夏樹が演じた中学生の迷いや不安「自分の気持ちが言えないところは、僕 と似ている」
あんなふうに気持ちが爆発して、今まで言えなかったことまで言えたことで、ムゲとの関係も前に進みました。終盤に向けての盛り上がり含めて、すごくいいクライマックスでした」
ちなみに花江さん自身が、こんなお面を渡されたらどうするだろうか。
「猫になってみたいですね。で、高いところに登って寝たいです(笑)。あ、でも、人間に戻れなかったら困るので、そこはなしでお願いします(笑)」
■志田さんはハートでお芝居をしている
共演には山寺宏一、浪川大輔と、花江にとって特別な先輩たちの名前が並んでいる。
「山寺さんは本当に何パターンあるんだっていうくらいいろんな引き出しを持ちながら、一瞬で山寺さんだとわかる個性がある。今回演じられた猫店主も威圧感がありながらコミカルな部分もあって。嫌なやつなんだけど魅力的に思えるのは、山寺さんだからこそ。
山寺さんのお芝居は画面から飛び出してくるというか、役の感情がすごく立体的に聞こえて、2次元のアニメ作品なんですけど、お芝居が3次元だなって感じます」
一方、浪川が演じた坂口智也は、日之出の祖父が営む陶芸工房に勤める職人。日之出にとって兄のような存在だ。
「実際の浪川さんも僕にとってはお兄ちゃんというか、いちばん親身になって相談に乗ってくれる先輩です。