くらし情報『人間たちの“生”への希求を描き出す4篇の物語 『デカローグ』最終章が上演中』

人間たちの“生”への希求を描き出す4篇の物語 『デカローグ』最終章が上演中

人間たちの“生”への希求を描き出す4篇の物語 『デカローグ』最終章が上演中

デカローグ8ある過去に関する物語(左から)高田聖子、大滝 寛 、岡本玲
もうひとつ、この『デカローグ8 ある過去に関する物語』から強く感じられるのが、『デカローグ』という作品全体が持つ「人生讃歌」というテーマである。十篇の連作のオープニングを飾った『デカローグ1 ある運命に関する物語』(演出:小川絵梨子)では、無神論者の父親とその息子を待ち受ける過酷でショッキングな結末を通じ、「生」と「死」について問いかけた。連作の終盤に差し掛かったこの『デカローグ8』では、ゾフィアが直接的なセリフで、子どもの命の重さについて断言するシーンがあり、絶望ではなく希望をもって生きることの尊さを謳い上げる。

情けなく、かっこ悪く、そして愛おしい男たち

そして十篇の連作のフィナーレを飾る「プログラムE」(『デカローグ9』『デカローグ10』)の二篇は小川絵梨子が演出を担当する。

『デカローグ9 ある孤独に関する物語』は十戒のひとつ「隣人の妻を欲すなかれ」をモチーフにしており、そこで描かれるのは「不倫」、「夫婦間における“性”の在り方」という現代の日本において最も世間をにぎわせるテーマともいえる事象である。

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