黒羽麻璃央×甲斐翔真 大ヒットミュージカルに挑む“ロミオ一年生”のふたり「頼りあって、戦友として」
それくらい大きい作品で、たくさんの方が関わっている作品なんだなと身に染みた瞬間でもありました。でも緊張しすぎてあまり覚えていないです。
――何を歌ったのでしょう?
甲斐『僕は怖い』と『世界の王』、それとなぜか『オー・ソレ・ミオ』を……。
黒羽ええっ!?
甲斐その時ちょうどオペラの練習をしていたんですよ。練習中だったにも関わらず披露してしまって……。
――合格されたので結果オーライかと(笑)。すでにお稽古が始まっていますが、実際にロミオとして動いて、抱いていた印象と違ったな、というようなところがあれば教えてください。黒羽思ったより大変です。
ロミオは出番も多ければ、やることもめっちゃ多いなーと(笑)。僕が嫉妬心を抱いていたあのおふた方(古川、大野)はすごいことをやっていたんだな、と、今は完全にリスペクトにまわっています。
甲斐僕が改めて感じたのは、曲がいいということ。自分次第で音楽の良さをもっと引き出すことができるし、逆に殺してしまう危険性もあるのですが、そこもすごく楽しい。それと、僕、ひとつ前の作品がかなりベテランの方の多い現場だったのと、役柄が貴族だったので、ちょっと背伸びしていたんです(ミュージカル『マリー・アントワネット』)。