けれど、報われない中で思い続けることほど難しいことはない。自分のことを一途に思ってくれている人と、好きだけど絶対に結ばれる見込みがない人。ふたりいたら、それでもただ一心に続ける方を選べるだろうか。
「僕はそれでも思う方を選びます。なんでなんですかね。確かに自分のことを思ってくれている人を選んだ方が、確実に愛は手に入れられるのに」(赤楚)
「きっと結果じゃなくて過程が好きなんだと思う。仕事においてもそうだけど。結果に向かう過程が僕は好きなだけで。
恋愛も一緒。だから、お付き合いという結果に100%発展できる相手より、本当に好きな女性をただ純粋に追いかけたいんじゃないかな」(北村)
「まさにその通りだよ!うわ、こんなにそういうことだって思ったの久しぶり(笑)。自分の考えていることがそのまま言語化されました(笑)」(赤楚)
「僕、感情を言語化するマシンなんで(笑)」(北村)
「さすが!おかげでスッキリした〜(笑)」(赤楚)
きっと映画を観終わったあと、こんなふうに自分の恋バナや恋愛観について話したくなるに違いない。『思い、思われ、ふり、ふられ』は、恋の苦みと輝きがつまった青春ラブストーリーの決定版だ。