くらし情報『しがない四十男がワインと人生の“飲み頃”に気づくまで 『サイドウェイ』ゲネプロレポート』

2021年3月22日 12:00

しがない四十男がワインと人生の“飲み頃”に気づくまで 『サイドウェイ』ゲネプロレポート

という既視感に見舞われるほどだった。

テレビ番組のディレクターで生計を立てている俳優ジャック役には、体調不良で降板した石井一孝からバトンを受け取った神農直隆がキャスティング。鳴かず飛ばずの役者業を断念して家庭に落ち着くか、新たな環境で心機一転するか。わずかな稽古期間にもかかわらず、神農はプレイボーイ然とした振る舞いで周囲を翻弄する彼を掴み取っていた。

しがない四十男がワインと人生の“飲み頃”に気づくまで 『サイドウェイ』ゲネプロレポート


ふたりがワイナリーで出会う女性陣には、壮一帆と富田麻帆。いずれの役もクセのある中年男と張り合えるほどの強烈な個性の持ち主で、マヤ役の壮にはワインを艶っぽく活用した男女の駆け引き、テラ役の富田には終盤に抑えきれない激情を爆発させるシーンが用意されている。

ボトルやグラスを陳列した美術にコルクの開封音を印象的に用いる演出など、世界中にピノ・ノワールの魅力を伝え、ワイン産業に多大な影響を与えたといわれる原作を活かした試みも。聞けば、キャストはプロのソムリエからワインレクチャーを受けたとか。説得力ある注ぎ方やスワリングを目の当たりにしたら、終演後にはボトルを開けたくなること必至だろう。

しがない四十男がワインと人生の“飲み頃”に気づくまで 『サイドウェイ』ゲネプロレポート


マイルスもジャックも、実際に対面したら接し方に戸惑う面倒な中年男だ。

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