しがない四十男がワインと人生の“飲み頃”に気づくまで 『サイドウェイ』ゲネプロレポート
この作品はとにかくワインを飲みたくなります。そして欠点を持った登場人物たちがたくさん出てきますが、人は誰しも何かしらの欠点を持っていて、だからこそ愛おしくて素敵なんだなと思える作品です。そんな愛おしくなる登場人物を観ながら、美味しいワインを飲んで、この作品に浸っていただけたらとても幸せです。ぜひ劇場で、そして配信でもお待ちしています。
古川貴義(上演台本・演出)
まずは、無事に初日の幕を開けられることに感謝です。
社会情勢をはじめ、色々と心配事の尽きない日々でしたが、何とか幕を開けることが出来ました。限られた時間の中で尽力してくれたキャスト、スタッフのお蔭です。そして、ご来場くださるお客様のお蔭です。
皆さん、本当にありがとうございます。
奥深いようで気軽な、バカバカしいようで身につまされる、好きだけど憎たらしい、愛おしい作品になりました。これからステージを重ねるごとに、ヴィンテージワインのように日々熟成してくことと思います。ただし、飲み頃はいつも今。演劇は、いつも今。今まさに目の前で起こっていることを、お楽しみいただけますように。
取材・文:岡山朋代撮影:岩田えり
『サイドウェイ』
原作・脚本:レックス・ピケット
翻訳:主計大輔
日本語上演台本・演出:古川貴義(箱庭円舞曲)