瀧本美織が主演ドラマを通じて見つけたもの。「“自分”をもっと強くしたいと思います」
と自分に言い聞かせるセリフがあって、それは本当に「あぁ、そうだな、そうあるべきだよなぁ」と思えたセリフですごく好きです。
――菜々子が出会いを通じて変化していくように、瀧本さんも出会いによって気づきを得たり、成長したと思える経験はありますか?
瀧本朝ドラ(NHK連続テレビ小説『てっぱん』)に出たとき、父親役が遠藤憲一さんだったんですが、遠藤さんや(祖母役の)富司純子さんから「美織はそのままでいきなよ。変わらないでいいから」ということを言っていただいたんですね。当時はよく分からないまま受け止めていたかもしれないんですけど、今になってその言葉をかみしめているというか。自分らしさとか、自分が何を良いと思うか? 何が好きか? 何に幸せを感じるか?とか……、今まで、自分主体で考えることを無視しがちだったんですけど、いただいたその言葉の深さに今気づいているというか、あらためて実感していますね。
今まで、自分が何を好きかということを認識してなかったかもしれないですね。認識しようとしてなかったのか……。自分よりも他人のことを考える時間が多かったり、自分もそういう性格で他人に合わせることが苦じゃないんですよ。