おとな向け映画ガイド 今週の公開作品から、世代を超えて共感できる3本をご紹介します。
かれら全員で、桃子さんが表現されます。人生、気持ちを解放して謳歌すべし、「おらは、ひとりで生きていっても大丈夫だあ」そんなふうに明るく思える作品です。
『PLAY 25年分のラストシーン』
ユニークな発想で作られたフランス映画です。1980年生まれの男性が、25年間、自分の周りの出来事をホームビデオカメラで撮りためていて、その大量の映像を整理しながら観ているという設定です。13歳のクリスマスにプレゼントでもらったビデオカメラから始め、現代のiPhoneまで、いかにもアマチュアらしい映像が続きます。だんだん画質がよくなっていくのもリアリティがあります。
パーティや結婚式とか、その頃の人間関係、考えていたことをそっとおりこんでいて、男の子の成長や家族の一部始終を覗いているかのようです。映像をつないで見せるだけで、説明的なナレーションもありませんが、1998年のサッカーW杯や、2000年ミレニアムの馬鹿騒ぎも巧みにとりいれていて、時代背景もわかり、ちゃんと映画らしい展開になります。
監督はアントニー・マルシアーノ。彼の自伝的作品です。
いたずら好きでやんちゃな子供たち。恋の時代をむかえ。