2022年9月7日 07:00
加藤和樹、初の本格コメディ挑戦! 真面目な弁護士ポールは「やればやるほど自分と似ている」
その日常感をいかに出せるかは、稽古を重ね、身体に染みつかせていかないといけないなと思います。苦労しています。
――確かにコメディと言っても、意外と等身大の若いカップルのお話ですよね。おっしゃるとおり、本当に日常を切り取ったようなリアルな作品。時代は60年代ですが、今にも通じる夫婦間のいざこざなんだろうなと思うし、観る方に「あるある、そういうこと」と思ってもらえる話だと思う。これは演出の元吉さんがおっしゃっていたのですが、観る方がポール派、コリー派って分かれるだろうって。どちらにも共感できるんですけれど、もし夫婦で観に来られる方がいたら「あそこでコリーが言ってることってこうだよね」とか、帰り道に討論するのも面白いんじゃないかな。……でも実はこの物語、最後に何も解決していないんです(笑)。
そこが面白い点でもあるし、解決していないけれど一歩ずつ歩み寄った、というのは一番大きいメッセージになるんじゃないかな。日常のぬくもりを感じてもらえたら、いいですね。
――初の本格コメディ挑戦、楽しめそうですか。
だんだん楽しくなってきています! 最初はこの台詞量と動きを覚えるので頭がいっぱいで、段取りに追われていましたが、それが身体に馴染んでくると、会話が楽しくなってくるんです。