2021年6月18日 18:00
“本当の友達”ってどんな人? ピクサー最新作『あの夏のルカ』監督が語る
この映画をつくるにあたってスタッフみんなで改めて様々なアニメーションを観ました。『未来少年コナン』でコナンが走るシーン、『ルパン三世 カリオストロの城』でルパンが塔から塔へ飛び移るシーンの動きとタイミング!……宮崎駿監督はシンプルなデザインで絵を動かしまくることに魅力を感じます。『マインド・ゲーム』や『カイバ』の湯浅政明監督はクレイジーな天才ですよね!大ファンです!他にも『ウォレスとグルミット』なんかも観ました。
これらの作品はどうしてこんなにも魅力的なんだろう?と考えると“完全にスムーズではない動き”が大事なんだと思ったんです。だから僕たちもこの映画では、絵をスムーズに動かし過ぎないようにして、時に動きをシャープにしたり、日本のアニメのように手足をバタバタさせると手や足がたくさん描かれているようにしたり……様々なアニメーションを観て、そこにある要素を参考に創作していきました」
今回のインタビューはリモートで行われたが、カサローザ監督の自宅には『…カリオストロの城』の巨大なポスターが飾られており、『となりのトトロ』も本作をつくる上で重要な1作になっていると笑顔を見せる。
「トトロは子どもの世界を描いたパーフェクトな作品で、あの作品に描かれているマジックをピクサーの世界に持ち込むことができたら……そんなことを思いながら『あの夏のルカ』をつくりました。