初のドキュメンタリー映画公開! アニソンの先駆者JAM Projectの5人が語る“これまで”と“これから”
と思ってなるってちょっと変だなと思うんですけど、でもそこに「俺は遠藤さんの歌が死ぬほど好きで、あんなふうに歌えるプロになりたい!」「奥井ちゃんみたいに歌えるシンガーになりたい」ってことなら全然OKだと思うんです。それは俺たちが憧れた70年代のロックスターと全く一緒だと思うし、卑下する必要は全くない。ただ、アニソンシンガーになりたいなら、自分たちの立ち位置を職業的に誇れるような気持ちを持ったミュージシャンになってほしいですね。それがアニソンスピリットじゃないかと。
あらためて、“アニソン”とはどういう存在?奥井、遠藤の場合
奥井私が子供の頃は、アニソンシンガーって括りもなく、“まんがのうた”を歌っている人だったんですよね。“アニメ”って言葉もなかったけど、アニメの主題歌のレコードはいっぱい持ってたんです。堀江美都子さんの『キャンディ・キャンディ』とか。
奥井雅美
大人になってバックコーラスの仕事をやっていたときに、キングレコードで林原めぐみさんの仮歌を歌う仕事をさせてもらったり、レコーディングのコーラスをしてたんです。
そうしたら、それを聴いたレコード会社の方に「1回歌ってみない?」って言われて、それで記念になるからってくらいの感じでバイト感覚でデビューしたんです。