2022年9月16日 18:00
【野音ワンマン直前企画】東西のフラカン番による緊急対談!「40代後半~50代の心情を、こんなリアルに描いているロックがこれまであったか」
でも、それってすごいなと思って。だから、そういう薄まらない濃度のまま、原液のままで売れるところを見たいですね。そもそも、「ツアーで売るシングルが要るから」っていう理由で、2004年に地味にリリースされた「深夜高速」が、ここまで広がって、いまだに聴く人が増えているって、すごいことじゃないですか。夢があるというか。
兵庫それはそうね。
鈴木あのやりかたで、あんなに濃い曲がここまで広がるんであれば、次があってもおかしくない。「深夜高速」って、リリースから現在までの間に、何度も注目されるタイミングがあったけど、そこまでブレイクしなかった。逆に言うと、次に注目が集まった時に、「ああ、またか」じゃなくて、そこで初めて知る人が必ずいる、ってことでしょ。
兵庫ああ、確かに。
鈴木だから、ずっとジャブを打ってるというか。こんなに長くジャブを打ち続けているバンド、いないと思うんですけど。で、フラカンって、今でもちゃんと、売れたいって思ってるじゃないですか?
兵庫ああ、本人たちがね。
鈴木あの姿勢がすごく好きで。兵庫さんと知り合った頃に、ウルフルズが売れる前と売れた時のことを僕が質問して。「そういうライターとしての成功体験を持てたのってすごいですね」