2024年3月27日 18:00
高橋優インタビュー「幸せじゃないから音楽があって良かったなって思えるというか。でもどうなんでしょうね。皆さんは」
そこはやっぱりお客さんも含めて、いろんなスタイルでやってきたこれまでの高橋優が還元されている証拠なのかなと思いました。
――だからこそ感じられる弾き語りの大切さというのもあるわけですよね。
ある意味、自分から逃れられないというか。高橋優に解散はないんだなって(笑)。弾き語りというのはそれくらい自分に密接したもので、それをやめるときは死ぬときですよね。
自分が何を感じてもそれを伝えたいって思ったら歌にする
――弾き語りが当たり前のものとして高橋さんの音楽スタイルとしてある、だから大切なんだ――その捉え方が最新シングル「キセキ」で描かれているテーマに通じていると思いました。
そうですね。世の中を見渡したときに僕が感じるのは、当たり前というのがすごく揺らいでいるなっていう気がするんですよ。
だからある種決意を持ってこの歌を歌いたいと思いました。
――これは僕の感じ方なんですけど、この曲は美しいし優しいのですが、底の方に静かな怒りみたいなものがあるような気がするんですよね。
今自分がこの世の中に対して感じているひとつの違和感を挙げるとすれば、いろんなことにみんな怒ってるじゃないですか。