くらし情報『高橋優インタビュー「幸せじゃないから音楽があって良かったなって思えるというか。でもどうなんでしょうね。皆さんは」』

2024年3月27日 18:00

高橋優インタビュー「幸せじゃないから音楽があって良かったなって思えるというか。でもどうなんでしょうね。皆さんは」

ちょっと前まではなかなか怒れなかったけど、今はSNS上で感情のまま怒りを吐き出すことができるようになって、それを喜んでいる人が多いと思うんですよね。誰かが何かカチンとくるようなことをして、それに対して誰かが「カチンときました!」って言っているのが今の段階だとすると、それはまだちょっと微笑ましいというか。これがもっと先に進んだら、何かに反応して怒ることにも飽きて無関心になって、よっぽどのことじゃない限り驚いたり怒ったりしなくなってしまう。そうすると、注目されたいがためにその“よっぽど”をわざと起こすような事態が出てきて、そんなことになれば限りなく悲惨な結末に向かうのではないかと簡単に想像できますよね。だから結局怖いのは無関心なんですよね。それって「キセキ」で歌ってることの真逆なんです。

高橋優インタビュー「幸せじゃないから音楽があって良かったなって思えるというか。でもどうなんでしょうね。皆さんは」


――当たり前のものを当たり前だって放っておくのではなく、当たり前だからこそ尊いんだって感じられることが「キセキ」なのだと。

まさにそういうことですね。
だって、死んだ人が生き返ることはないんですから。そんな奇跡はないんですから。

――高橋さんは、一貫して怒りを表現してきていると思うのですが、過去に比べて今は怒りを表現しにくいと感じることはありますか?

いや、それはないですね。

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