東啓介、デビュー10周年の集大成となるソロコンサートに向けたオフィシャルインタビューが到着
作中でもコンサートでも、素晴らしい音楽を届けるということは、変わらない部分だと思っています。
――劇中での歌唱というと、現在出演中のミュージカル『DEATH TAKES A HOLIDAY』で歌われているビックナンバー「ロベルトの眼」が、とても印象に残っています。限られた出演シーンの中で、東さんにとっても勝負曲だったかと思いますがいかがですか?
モーリー・イェストンの作品は初めてだったのですが、1曲の中で回想したり、我に返ったりと、ストーリー的にもメロディ的にもいろいろな表情がある楽曲で、今までやってきたものがこの曲に詰まっていると感じています。
物語としての感情の作り方の部分では、戦争の犠牲を描いた『マタ・ハリ』でも経験したことが自分の中でリンクしたり、音楽的には『ダンス オブ ヴァンパイア』や『ザ・ビューティフル・ゲーム』などで学んだクラシックの要素があったり。さらに、『ジャージー・ボーイズ』で得た音楽の捉え方や、『VIOLET』で身につけたリズムを意識した歌い方など、この1曲の中で、これまでの経験と繋がるいろいろな要素が散りばめられています。なかなかないことなのですが、自分の中で、思うように歌えているなという感覚がありますね。