2023年3月1日 18:00
【インタビュー】ロックバンド・CRYAMY「生きていくことにフォーカスが当たって、それを心から賛美できる力を歌に込めたかった」
Photo:岩佐篤樹
3月1日(水) にファーストマキシシングル「FCKE」をリリースした4人組ロックバンド・CRYAMY(クリーミー)。このシングルに収められているのは、原型を遡ればフロントマンのカワノが10代の頃に作った曲だという「世界」の再録(2019年の『#3』に収録されていた)と、「GOOD LUCK HUMAN」という新曲。
2曲合わせておよそ20分という、その形だけを見ればロックバンドのシングルとしては「常軌を逸した」作品になっている。だがそれが決して奇をてらったり先鋭性や実験性を打ち出したりした結果でないことは、実際に楽曲に耳を傾ければわかるだろう。そこで歌われる言葉も、鳴らされる音も、これ以上ないほどに純粋。この時間と構成が曲にとって、バンドにとって必要なものだったということがきっと伝わるはずだ。
これまでの作品でコアのファンの心を鷲掴みにし、そういう人たちにとっては人生に欠かせない存在となってきたCRYAMYだが、一方でそれ以外の広がりを作ることに対してはあまり意識を払ってこなかったことも事実。
だがこのシングルのタイミングでカワノは初めて「人に聴いてほしい」