2022年1月29日 12:00
ヨーロッパ企画『九十九龍城』は「“生の営み”を観てもらいたい」上田誠×石田剛太 インタビュー
撮影:源賀津己
ヨーロッパ企画の第40回公演『九十九龍城(きゅうじゅうくーろんじょう)』が12月から2月26 日の神奈川・関内ホールまで、全11都市を巡演中だ。
既に絶賛の声が届いている本作。2年ぶりとなる本公演の幕が開けて、今どのようなことを感じているのか。劇団の代表で作・演出を手がける上田誠、劇団員で出演者の石田剛太に話を聞いた。
2年ぶりの本公演は、コメディとシリアスが入り混じる「魔窟劇」
──実際に公演が始まっていかがですか?
上田本当に良かったです。やっぱり「2年ぶりの本公演」というのは結構なブランクなので。お客さんを見ると安心しますよね。「よかった、お客さんがまた集まってくれて」って。
石田僕も2年ぶりということで、「劇はやっぱり楽しいな」というのを実感しています。お客さんからもマスク越しでも反応がすごくあって、それに助けられていますね。
──お芝居の方はどうですか?
石田『九十九龍城』は「魔窟劇」で、舞台美術も含め不穏な空気が漂うような劇なので、お客さんも「どんな劇が始まるんだろう」「何を見せられているんだろう、これは」ってドキドキしながら観てくださっているような感じがします。