2021年10月3日 22:00
《SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2021》閉幕、マルタ映画として初ノミネートの『ルッツ』が最優秀作品賞に
マルタにいるスタッフたちも喜んでおります。
私たちは、この作品をたくさんの愛と信念をもって作りました。小さな場所の小さな物語が、遠い場所まで届くことができると信じておりました。今回の受賞によって、その信念に間違いはなかったと思いました。映像言語というものは、時間も距離も越えて私たちを結ぶ、普遍性のあるものだと思います」と語った。
続けて、「私は、今回の受賞を謙虚に受け止めたいと思います。そして私は人生と映画について、多くの偉大な日本の監督たちから学びました。ですので、私の映画人生の第一歩を、日本の皆さんと共有できたことはたいへん光栄です。
数年後、次の作品を再び日本の皆さんにご覧いただけることを願っております。いつか日本を訪れたいと思っています」と明かし、コロナ禍で来日が叶わなかったことを残念に思いながらも、日本での受賞に感無量といった表情をみせた。
続いて、もうひとつの注目賞となる監督賞は、ドイツのマークス・レンツ監督の『ライバル』が手にした。
『ライバル』©Mila Teshaieva
ドイツで不法に働く母の元に、ウクライナからやってきて、さまざまな過酷な事態に見舞われる9歳の少年、ロマンの姿をまるでドキュメンタリーのように活写した本作は、レンツ監督がデビュー作以来、実に16年ぶりに完成させた作品。