岩谷翔吾、親友・横浜流星と二人三脚で叶えた作家デビュー「ただただ流星と一緒に面白いことがしたかったんです」
本当に高い熱量で向き合い続けてくれて、それが何よりもうれしかったです。
――書き上げたとき、横浜さんはどんな言葉をくれましたか。
それが書き上げたという実感がなくて。たぶん今も送ったら、流星から修正が来ると思うんですよ(笑)。たまたまデッドラインが来ただけというか。ラリーは本がこうして発売することになった今もずっと続いてる感じがします。
――じゃあ次のラリーも始まってそうな。
次のラリーは、この『選択』をどう広げていくかですね。
――つまりそれは映像化に向けてということでしょうか。
小説だけにこだわらず、この物語をいろんな人を巻き込んでワクワクさせるプロジェクトにしていきたいなという気持ちはあります。なので、ここからできることをどんどん進めていきたいです。
流星の背中を押すつもりで書いた
――この作品の面白いころが、人生は選択の連続であるという一方で、主人公である亮は貧困ゆえ選択肢自体にそもそも限りがあった。そこに、この格差社会の残酷さというか皮肉を感じます。
確かに亮は選択肢がなかったところから始まって、あることをきっかけに今度は逆に選択肢が増えすぎたことで路頭に迷っていく。