2021年3月25日 18:00
ライゾマティクスの大規模個展が東京都現代美術館にて開幕 設立から15年の多岐にわたる活動を複合的に展観
声をテキスト出力させ、ARやプロジェクションで表示させることで、大きな声を出さなくても共感を増幅させることができる。スポーツ観戦やライブハウスなどで活用されれば、新しい鑑賞体験になるはずだ。
《RTK Laser Robotics Experiment》(2021)
美術館の中庭には、太陽光をエネルギーとして自動走行を行うロボティクスも展示されている。夜間時にはレーザーを照射するという。
そして、これまでに使用してきた機材や、制作したデバイス、過去に制作した映像など公開している。
実際に使用されたドローンとカメラ
《echo ware》2017
《echo ware》はセンサや震電子、震電板を備えた服。10m先の物体を震動で伝える機能を持つ。デザインはアンリアレイジによるもの。
ちなみに、本展では、鑑賞者の展示室内の位置情報を取得する実験用デバイスを装着しながら鑑賞することも可能(事前予約制)。展覧会中に取得されたデータは、オンライン展示でビジュアライズされる予定。自分たちが鑑賞することで生まれたデータが、作品の一部になるのは興味深い。
事前申し込みにより貸与される特製のデバイス。