【対談】CRYAMY・カワノ×a flood of circle・佐々木亮介「シカゴに行ってレコーディングするっていう一連の過程の中で亮介さんの存在は大きかった」
俺はそう思ってて。で、カワノはもう自分が持ってる。「これが自分のロックだ」って持ってるものがあるのかなって俺には聞こえてて、それがすごいかっこいいっていうか、いいなって思う。カワノのことを好きな人たち、カワノの音楽が好きだって人たちはそういうところをすごく信頼してるんじゃないかなと思って。
カワノ恐縮します(笑)。
── 人間・カワノは佐々木さんの目から見てどんな人ですか?
佐々木まずチャーミングですよね。どれだけ叫んでいてもそれが出てると思うし、あと、なんていうか……自分のルーツとか、悔しいこととか、そういうのがあって、ずっとシャツが生乾きみたいな感じというか。「シャツが生乾きで気持ち悪いんですけど」って、ずっと言ってる感じがする。
そういう気持ちで生きてる人っていっぱいいると思うんですよ。そういう奴らが好きなのが分かるっていうかね。「その気持ちってこんなシャウトになっちゃうんだ」っていうのでみんなの気持ちがスコーンってなる瞬間があるんじゃないかなって思う。音楽の話になっちゃってるけど、そういう人間の部分が音楽と一緒に鳴っている感じがする。
カワノうれしいですね。
── 急にスティーヴ・アルビニにメールしてアメリカまでレコーディングしに行っちゃうみたいな行動力もそういうことなのかもしれないですよね。