2023年12月8日 12:00
クリスマスシーズンにぴったりの5曲入りEPをリリース 竹渕慶インタビュー「自分に授かったものがあるなら存分に使って、役割を担いたい」
――愛や希望を語り掛ける歌が揃いました。
竹渕時代を考えて選曲したわけではないですけど、70年代、80年代のアメリカはベトナム戦争の影響がまだあって、オイルショックで景気もすごく悪くて。みんなが辛かった時代に、作者がどこまで加味したかはともかく、そんな背景から生まれたメッセージは少なからずあるのかなと。今も世界で戦争が起こっていて、日本でも若い人たちが経済的に苦しんでいる。この時代に歌うことに意味がある曲だと思ったところもあります。
――「The Rose」以外の曲もピアノとの一発録りで?
竹渕「The Rose」は頭から最後まで歌ったテイクをそのまま使っていて、他の曲は部分的に入れ替えたりもしていますけど、全部ピアノと歌を同時に録りました。
――「A Song for You」では低音が耳を引きます。
竹渕私は高い声をトレードマークにしてきましたけど、だんだん自分の声も変わってきて。
大人のシンガーソングライターになっていく中で、今まで出してこなかった低音も聴かせていこうという想いもあります。
――技術的に難しさもありました?
竹渕確かに今回のEPで、テクニック的には「A Song for You」